東京都練馬区早宮の自宅で長男の胸などを包丁で刺したとして、元農林水産省事務次官の無職、熊沢英昭容疑者(76)が警視庁練馬署に殺人未遂容疑で現行犯逮捕された事件で、熊沢容疑者が死亡した長男の英一郎さん(44)について「家庭内暴力があった」と供述していることが2日、捜査関係者への取材で分かった。同署は事件直前に2人の間で何らかのトラブルがあったとみて、詳しい経緯を調べている。
関係者によると、英一郎さんは事件当日、近所の小学校で行われていた運動会の音に文句を言って、熊沢容疑者と口論になっていたとされる。熊沢容疑者は「周囲に迷惑をかけるといけないと思った」との趣旨の供述もしており、同署は事件との関係を調べる。
同署によると、英一郎さんは室内の布団の上にあおむけの状態で倒れており、布団には大量の血痕が付着していた。周囲に引きずったような痕はなく、同署は熊沢容疑者が布団の上で英一郎さんを刺したとみて、容疑を殺人に切り替えて捜査している。
熊沢容疑者は妻と英一郎さんとの3人暮らしで、事件当時妻は不在だった。調べに「息子は引きこもりがちだった」などと話しているという。
英一郎さんのものとみられるツイッターのアカウントには、オンラインゲームに関する書き込みが連日のように投稿され、元事務次官の息子であることを示す内容もあった。
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Source : 国内 – Yahoo!ニュース