「開けっぱなしの踏切」の安全対策に JR西、簡易ゲート設置急ぐ

 「開かずの踏切」ならぬ「開けっぱなしの踏切」が、各地に残る。遮断機と警報機がない踏切だ。その数、JR西日本管内で378カ所(2022年度末)。事故発生率が高く、廃止には地元の理解が必要なため、JR西は安全対策として、低コストで早く設置できるゲートの整備を急いでいる。

 兵庫県丹波市の山あい。山沿いを走るJR福知山線の線路にある玉巻踏切は、遮断機も警報機もない。遠くの踏切の警報機が鳴る音が聞こえてしばらくすると、踏切を特急電車が走り抜けていった。

 近くの畑で作業をしていた80代女性に聞くと、以前は山の中にあった墓に行く際などに踏切を渡っていたという。「見通しがあまり良くなくて、渡る時は左右をよく確認した。すぐ近くを電車が通るので怖かった」

 JR西によると、「第4種踏…

Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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