東京都大田区蒲田のマンションの一室で6月、梯稀華(かけはし・のあ)ちゃん(3)が放置され死亡した事件で、保護責任者遺棄致死容疑で逮捕された母親の元居酒屋店員、沙希容疑者(24)が「居間の間仕切りをソファでふさぎ、開けられないようにして外出した」と供述していることが9日、捜査関係者への取材で分かった。 事件当時、沙希容疑者は稀華ちゃんを自宅に独りきりにして8日間、鹿児島県を旅行。ソファを置いた理由について逮捕当初、「台所の包丁を触ると危ないと思った」などと供述したという。警視庁捜査1課はネグレクト(育児放棄)が発覚しないよう、閉じ込めた可能性もあるとみて調べている。 捜査関係者によると、現場の間取りは1DKで、ダイニングキッチンと、奥の居間の間にアコーディオン式の間仕切りがあった。沙希容疑者は間仕切りを閉めた上でキッチンにソファを置き、背もたれを居間側に向けたと説明しているという。救急隊の到着時、稀華ちゃんは居間のマットレスの上に横たわっていた。 また、稀華ちゃんは1歳ごろまで乳幼児健康診査を受診していたが、母子保健法で定められた定期の3歳児健診は未受診だったことも判明。稀華ちゃんは同世代の平均より3キロほど体重が軽く、十分に食事を与えられなかった可能性もある。
Source : 国内 – Yahoo!ニュース