雅子さまにお祝いを伝えたい
皇室が心を寄せてきた、病や障害と闘う子供たち。
今回私たちは、雅子さまの心温まる驚きのエピソードを見つけました。
愛知県・豊橋市。
ここに、雅子さまを思い、小さな奇跡を体験した少女がいます。
小学2年生の小林咲貴ちゃん(8)。
生まれて間もなく脳性マヒを患い、足に重い障害を抱えてきた彼女は、5月1日の「即位後朝見の儀」で皇后として初めてお出ましになったテレビの中の雅子さまに、釘付けになったのです。
小林咲貴ちゃん:
あのね、お姫さまみたいだと思った。雅子さまがキレイだなって思った。
しかしその時、咲貴ちゃんは5回目の手術を終えたばかり。痛みをこらえる彼女に、母・智子さんはこう励ますしかありませんでした。
母・智子さん:
咲貴もあそこで一緒にお祝いしたかったね。
すると…
咲貴ちゃん:
お祝いするにはお手紙を書けばいいんだよ。
そう言うと、折り紙に、手紙を書き始めた咲貴ちゃん。
母・智子さん:
読んでもらえないかもしれないよ。
咲貴ちゃん:
いいの!
咲貴ちゃんは、夢中でした。
折り紙には、テレビで覚えた言葉でこう書かれていました。
「そくいおめでとうございます わたしはリハビリをがんばっています。」
ディレクター:
どうしても伝えたかったんだ?
咲貴ちゃん:
うん、テレビに映ってる雅子さまじゃなくて、なんて言うんだろう…
母・智子さん:
実際に見たかったの?
咲貴ちゃん:
実際に見たかったから。
「本当に奇跡って起こるんだなって」
信じられないニュースが飛び込んできたのは、その時です。
「天皇陛下と雅子さま、来月愛知ご訪問」…しかも、訪問先には、その時、咲貴ちゃんが入院していた施設が入っていたのです。
母・智子さん:
まさかこんなことが起こるなんて思わなかったので、本当に奇跡って起こるんだなって思って…
その知らせに、お母さんは慌てて、咲貴ちゃんの写真を添えてあの手紙を送りました。
それから3週間後の6月2日、愛知に到着された陛下と雅子さまはいよいよ咲貴ちゃんのいる施設へ…
雅子さまが歩みを止められた部屋の隅には、咲貴ちゃんのうしろ姿が。
その目は、じっと大好きな雅子さまに注がれています。
もうこれだけで大感激の咲貴ちゃんでしたが、次の瞬間、雅子さまは静かに咲貴ちゃんに近付かれると…
雅子さま:
小林咲貴ちゃん?お手紙ありがとうね。リハビリ頑張ってるね。
咲貴ちゃん:
うん。
咲貴ちゃんの思いは、しっかりと雅子さまに届いていました。
咲貴ちゃん:
心の中で、え~~~!って。ホントそれって奇跡じゃない?もうビックリ!震えたよ。ホントなのかって。神様はいるの!
小さな彼女の、大きな願いはこうして、奇跡のように叶えられたのです。
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Source : 国内 – Yahoo!ニュース