「離れて暮らすと会いたくなる」 結婚した三女、今家族の存在を思う

 札幌を早朝に出た特急列車が、待ち合わせ場所の新函館北斗駅(北海道北斗市)に着いた。夕張市の谷口家8人きょうだいの5番目で三女の小雪さん(23)は、結婚して北斗市に住む。久しぶりに会うので顔が分かるか自信がない。改札口で携帯を鳴らすと、黄色いジャケットのすらりとした若い女性が電話を取るのが見えた。

 初めて取材した10年前は中学1年生。次女麻保さん(28)や弟の慎策さん(20)、誇吾郎(こごろう)さん(18)たちと一緒に夕張市内の民謡教室に通っていた。

 歌がうまかった。伸びのある声で、先生からも「筋がいい」と太鼓判を押されていた。

 中学校に入り、バレー部と民…

この記事は有料会員記事です。残り799文字有料会員になると続きをお読みいただけます。

Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

Japonologie:
Leave a Comment