山口啓太
26日午後6時40分ごろ、東京都大田区羽田4丁目を走行していた京急空港線の電車の乗客から、「車内で刃物を持った人がいる」と110番通報があった。警視庁によると、すし職人の男性(54)が持ち物の刃物を落とし、驚いた乗客の1人が非常停止ボタンを押したため、電車は緊急停止。約40分後に運転を再開した。けが人はいなかった。
蒲田署によると、男性は刺し身包丁、洋包丁、出刃包丁の計3本をさやを付けた状態でカバンに入れて持っていたが、何らかの拍子で床に落としたという。
男性はこれらについて、「勤め先が変わったため、以前の店から持ち出した」と説明。署は刃物を携帯する正当な理由があるとして銃刀法違反容疑で立件はしない方針だが、男性が酒に酔っていたことから、刃物の取り扱いに気をつけるよう、口頭で注意した。
騒ぎがあった車両とは別の車両に乗っていた男性は「車内は一時逃げ惑う乗客で将棋倒しになりかけた。刃物を持った男性は暴れる様子もなく、おとなしく警察官に連れて行かれた」と振り返った。(山口啓太)
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
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