「それっ!福島町がおごります」
津軽海峡に面した北海道南部の福島町。奇岩が並ぶ海岸線と透明な美しい海を堪能できる「岩部クルーズ」が、6月いっぱい無料で乗れる。
無料になるのは1人3千円の乗船料だけじゃない。町内にある「横綱千代の山・千代の富士記念館」(入館料500円)、「青函トンネル記念館」(同400円)も対象になる。鳴海清春町長のアイデアだ。
「岩部クルーズ」は、自然の恵みを観光に生かそうと昨年から運航を始めた。大事な2年目を襲ったのが新型コロナウイルス禍だ。大型連休の4月29日からの運航は6月1日に延期を余儀なくされた。
観光自粛で誰も乗ってくれなかったら町に乗船料は入らない。どうせなら、乗ってもらって町の魅力を伝え、町内での消費につながればいい――。
そんな割り切りが、この太っ腹なアイデアを生んだ。
クルーズ事業は町が一般社団法人福島町まちづくり工房に委託していて、今年度の委託費688万円は町予算に計上済みだ。
電話殺到 月末まで予約埋まる
「町のおごり」を始めると、申込窓口は電話が鳴りやまなくなった。
船の定員は1便11人で1日2…
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
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