「非エリート」29歳がつかんだW杯代表 無名だった伊東純也の原点

 サッカーのワールドカップ(W杯)カタール大会の日本代表26人が1日、発表された。

 遅咲きで「非エリート」とも言われている。スタッド・ランス(フランス)のMF伊東純也選手が29歳でW杯日本代表の座をつかんだ。

 中学生のときに所属していたのは地元、神奈川県横須賀市のクラブ「横須賀シーガルズ」のジュニアユース。当時、監督として指導した徳能克也さん(49)=現・横三FC代表=は「W杯に出る選手を育てるのは指導者の夢。ありがとう、と言いたい」と喜んだ。無名の選手から、今や代表に欠かせない選手となった。「プロになったこともびっくりで、今の状況は想像を超えている」と話す。

 伊東選手は小学生のとき、地元の鴨居SCでプレー。2005年の中学進学時に横浜F・マリノスのジュニアユースのセレクションを受けて不合格となり、次に受けたのがシーガルズだった。ゲーム形式のセレクションで初めて見た少年は体が小さくて細く、技術的に優れていたわけではないが、「スピードがあった。一度ボールを持ったら離さず、ゴールに向かっていた」。

 最大の武器のスピードは当時から光っていた。3年間、その特徴を生かそうと、ドリブルやトラップ、切り返しなど常にトップスピードでボールを扱えるように指導した。

大学卒業前「点の取り方がやっとわかった」

 ただ、今のような輝きは放っ…

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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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