「非常時に大事なモニポ、非常時こそ機能していない」京大・谷垣助教

 能登半島地震の後、北陸電力志賀原発石川県)の周辺に設置された、放射線を測定するためのモニタリングポストの一部が、機能しなくなった。いざというとき、避難が必要か判断するのに使う大事な装置で、過去にもやはり巨大地震で欠測が起きている。災害時の放射線モニタリングについて開発・研究をしている、京都大学複合原子力科学研究所の谷垣実助教(55)に、どうしたらいいのか聞いた。

 ――モニタリングポストは、原発の事故が起きたときに極めて重要な設備です。

 「放射線は目に見えず、においもないので、可視化して初めて被災状況がわかります。放射性物質がどう拡散し、どこが汚染されるかは、気象条件などで刻々と変わる。自治体のつくる防災計画では、それら放射性物質の動向を広域で観測していくことをうたっています。ところが、放射線を監視するモニタリングポストが、福島第一原発事故の時も今回も一時欠測になりました」

 「大事な設備であるにもかかわらず、実際は非常時こそ、モニタリングが機能しなくなっているというのが私の認識です」

 ――どこに問題点があるのでしょうか。

 「2011年の東日本大震災

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能登半島地震

1月1日午後4時10分ごろ、石川県能登地方を震源とする強い地震があり、石川県志賀町で震度7を観測しました。被害状況を伝える最新ニュースや、地震への備えなどの情報をお届けします。[もっと見る]

Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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