「音楽は生きるということ」 世界的ピアニストから、小澤征爾さんへ

倉富竜太

 世界的な指揮者小澤征爾さんの訃報(ふほう)を受け、アルゲリッチ芸術振興財団は16日、世界的なピアニストのマルタ・アルゲリッチさんの小澤さんへの追悼メッセージを発表した。財団によると、最後の共演は2019年5月に水戸市であった水戸室内管弦楽団定期演奏会でのベートーベンのピアノ協奏曲第2番だった。

 アルゲリッチさんは「偉大なそして温かなお人柄であったマエストロ小澤征爾は、私にとって特別な音楽家でした。ヨーロッパ、アメリカそして日本での彼との共演は、常に音楽をする喜びにあふれていた」と振り返った。

 特に記憶に残っているのが、最後の共演だった。「私たちの最後の共演となったベートーベンの第2番の演奏の後でつぶやいた『It’s life』という彼の言葉は忘れません。まさしく彼にとって音楽は『生きる』ということだったと思う」とした。

 最後に結んだ。「あなたの魂は音楽と共に生きていくことでしょう。あなたと素晴らしい音楽を共有できたことに感謝します。 セイジ ありがとう」(倉富竜太)

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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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