「頂き女子りりちゃん」を巡る詐欺事件に関連して、詐欺罪に問われた元ホスト岡島弘樹被告(26)に対し、名古屋地裁は9日、懲役2年執行猶予4年(求刑懲役2年)の判決を言い渡した。岩田澄江裁判官は「犯行は計画的で巧妙だ」と述べた。
この事件ではSNSで「頂き女子りりちゃん」と称し、経済的に困っているなどとうそをついて男性から金をだまし取る方法をマニュアルにして販売したなどとして渡辺真衣被告(25)が起訴されている。岡島被告は、このマニュアルを購入して実践したとして詐欺罪に問われた大学生家田美空被告(21)の共犯として起訴されていた。
判決によると、岡島被告らは4月6~10日、名古屋市内で、家田被告がインターネットで知り合った男性(当時63)に「スカウトマンに借金をして、返済を迫られている」とうそをついて、170万円をだまし取った。
判決は、岡島被告が家田被告のうそに登場するスカウトマンとして現場に居合わせたことを「犯行で必要不可欠な役割を果たした」と認定。その上で岡島被告が家田被告から詐取金の一部を受け取っており、「報酬目当てで加担し、動機に酌むべき点はない」と断じた。ただ、被害者と示談したことなどを踏まえ、執行猶予が相当だとした。(渡辺杏果)
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
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