熊本乳児院(熊本市中央区)は7日、職員が乳幼児に「顔面偏差値低いよね」などと不適切な発言を繰り返し、熊本市から児童福祉法に基づき「心理的虐待」などと認定されていたと発表した。市は今年3月、同院に再発防止を求める改善勧告を出したという。
同院によると、虐待を認定されたのは40代の女性職員。2019~21年度、子どもに対し「顔面偏差値低いよね」「おデブだね」「いいかげんにしなさいよ」などと発言していた。虐待を受けた子どもの人数や年齢などは不明だが、職員は発言を認め、「冗談のつもりで言っていた」と同院に説明したという。
このほか、30代の女性職員2人も食事介助の際、嫌がる子どもに「嫌なら食べんでいい」と言ったことや、大声で叱ったことも判明。厚生労働省令に抵触する行為をしたと認定された。
昨年11月に情報提供を受けた市が、職員全員に聞き取り調査を行って発覚。他にも不適切な養育があるとの情報があり、調査を続けているという。
同院を運営する社会福祉法人は今年3月、40代の職員を定期昇給の停止、30代の職員2人と副院長を譴責(けんせき)、院長を減給10分の1(1カ月)の処分にした。40代職員と30代職員の1人は今年3月に退職した。
同乳児院は定員30人で、現…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
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