「食べさせてあげたい」戦地の軍医に抱いた感情 警察「99・9%」

 11月上旬、奈良県田原本町の60代男性は、いつものようにスマホフェイスブックを開いた。投稿した写真に「いいね」がついていた。見慣れない外国人の名前で、女性のようだった。ほどなく、「友達になって欲しい」という申請が届いた。

 「1人くらいいいか」。そんな気持ちで承認し、LINEを交換。自己紹介をして、家族の写真などを送り合うようになった。相手は翻訳のアプリを使っているのか、ぎこちない日本語でメッセージを送ってきた。44歳のアメリカ人女性で、中東イエメンで軍医をしているという。夫を亡くし、9歳の一人娘と暮らしていた。

 1日20通ほど、「おはよう」というあいさつや日々の暮らしについて親しくやりとりするようになった。恋愛感情のようなものはなかったが、「子どもと、頼れるお父さんのような関係」だったという。

 やがて戦地の画像が送られてくるようになった。爆撃を受けた街の様子や、けがをしている人の画像とともに、「こんな危険なところから早く逃げ出したい。安全な日本に行きたい」とのメッセージ。心が痛んだ。

1億3000万円の画像 「えらいことや」

 自分が作った料理の写真を送…

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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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