北海道・知床半島沖で乗客・乗員計26人が乗った観光船「KAZUⅠ(カズワン)」が沈没した事故で、「飽和潜水」と呼ばれる潜水の拠点となる民間の作業台船「海進」が17日、網走港に到着した。天候に問題がなければ19日にも、水深約120メートルの海底に沈んでいる船内の捜索を始める。
「海進」は10日に北九州市の門司港を出港。1週間かけて日本海を北上して網走港に入港した。潜水士は船上で、特殊なガスで満たされる加圧室に入り、海底と同じ水圧に体を慣らして飽和潜水の準備をする。
順調に進めば、18日夕方に網走港を出港し、現場海域へ向かう予定だ。19日朝から、行方不明者が取り残されていないか船内の捜索を始め、2日間で終了する見込み。その後、引き揚げに向けた準備を進める。
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル