菅新政権が発足し、身辺が騒がしいのは政治家だけではない。社会風刺を効かせた10人組のコント集
団「ザ・ニュースペーパー」(TNP)も、新たなネタを仕込んだり政界を注視したり。カツラだって新調して突然の「首相交代」に臨んだ。
「まさか総理をやめることになるとは」
「ご安心下さい。アベノミクス、憲法改正、公文書の偽装・隠蔽(いんぺい)・書き換え――。安倍政権をすべて継承してまいります」。安倍晋三氏と菅義偉氏のホントの会話ではなく、コントの話。あくまでも。
これまで7年8カ月にわたり、人知れず菅義偉氏に扮してきたのは古株の山本天心さん(57)。来たる「スガ総理大臣」のお披露目公演に向けてカツラを探し回った。「菅さんらしいカツラってなかなかない。頼みの東急ハンズにもなくて。1日がかりでした」
悩みどころは地味なところ。「分け目がご本人と反対でも、気づいた方は1人だけでした」。しかし総理大臣になるからと、襟、いや髪を正した。
ブレークの予兆は昨年からあった。改元で新元号を発表した菅氏が、「令和おじさん」として注目。このチャンスを逃すまい、と名刺代わりに「令和」の額縁をかばんに入れて持ち歩いた。舞台でもことあるごとに「いいわ~いいわ~令和~」と叫んだ。
それでも、まさか総理になるとは。周りから「総理就任おめでとう」と祝福されると、ひとごとなのに悪い気はしない。「我ながらアホなのか、本当にちょっと総理になった気になってくるから不思議」。菅氏の就任会見にならい、めざすは「自助、共助、公助、イシバの排除です。言っちゃった」。
一方で、安倍晋三総理役としてのお役目を終えるのが福本ヒデさん(49)。これまでに麻生太郎氏、鳩山由紀夫氏、野田佳彦氏など数々の首相役を“歴任”。「(短期間で)コロコロ代わって寂しがる間もなかった」というが、とりわけ安倍氏には振り回された。
記事の後半のテーマは、芸能に関する放送と配信の世界の「いま」。テレビでは放送されなった芸をなぜAmazonで配信したのか、関係者が語ります。
2007年の首相辞任でいった…
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル