高嶋将之
駐車場を転貸するとの架空の事業をかたり、地主への支払金の名目で現金約1300万円を払わせて詐取したとして、警視庁は、甲府市の清掃業の男(46)を詐欺容疑で逮捕し、11日発表した。男は調べに対し、容疑を認めているという。
玉川署によると、男は2018年1月~19年1月ごろ、大阪府内の40代女性に「建築業者が建物を建てる時に職人が車を止める駐車場が少ない。月決め駐車場を地主から借りて工務店に転貸する」と虚偽の投資話を持ちかけ、「一時的に地主らに支払う金が必要」とだまして十数回にわたり現金計約1300万円を詐取した疑いがある。女性とは知人を介して知り合い、「5~10%の配当がある」と説明していたという。
署は、関西圏を中心とした約20人が同様の投資話を男から持ちかけられ、17~19年に計約1億3千万円の被害に遭った可能性があるとみている。
19年2月に男が「集めた金を配当に充てる自転車操業を繰り返していたが行き詰まった」と自首していたことから、裏付けを進めていた。(高嶋将之)
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル