三州瓦の窯元「鬼福」(愛知県碧南市)は、くすっと笑えるかわいい鬼瓦も本気で手がける。屋根材として瓦の需要が減るなか、開発したアイデア商品の販路を広げ、2月3日の節分を前に名古屋市などの大型書店にも並んでいる。
魔よけでもある鬼瓦だが、まったくいかめしくない。にっこりと大きな口を開けて豆菓子を食べる。節分キット「鬼は福」(税込み2970円)は小さく焼いた鬼瓦と、専門店の豆菓子、枡をセットにしたもの。節分が過ぎても飾っておける。
コロナ禍では「鬼は外、福は内」のかけ声が出しにくいのではないか――。社長の鈴木良さん(38)はそう考え、2年前の節分前に商品化した。自社のオンラインショップなどネットで扱っていた。
「鬼瓦をじかに見て触っても…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル