人気アニメ「鬼滅(きめつ)の刃(やいば)」に登場するキャラクターの模造フィギュアを販売したとして、兵庫県警は24日、中国籍のアルバイト游通銭容疑者(33)=神戸市中央区=を著作権法違反の疑いで逮捕した。また、京都府警も同日、会社員の藤田健司容疑者(55)=兵庫県加古川市=ら5人を同法違反容疑で逮捕した。
発表によると、6人は今年6月までに、それぞれ「鬼滅の刃」のキャラクター「竈門(かまど)炭治郎(たんじろう)」「禰豆子(ねずこ)」「我妻善逸(あがつまぜんいつ)」などのフィギュアをネットオークションで販売し、アニメ制作会社「アニプレックス」(東京)が持つ著作権を侵害した疑いがある。游容疑者は6体セットを3880~4900円で3人に販売していたとされる。
両府県警は容疑者らが海外から模造フィギュアを仕入れ、転売していたとみて調べている。
京都府警は容疑者の自宅などから模造フィギュアのほか、キーホルダーやスマホケースなども押収。府警のサイバーパトロールや、購入者から「フィギュアが軽く、箱に販売元の印がない」などの相談を受け、捜査していた。クレーン型ゲームや期間限定のくじ引きの景品など、非売品の複製品とみられるという。
原作漫画を発行している集英社はこの日、「鬼滅の刃」の単行本(電子版含む)の累計発行部数が1億部を突破することが決まった、と発表した。(笹山大志、高木智也)
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル