「#DontBeSilent(黙っていないで)」「#GenderEquality(男女平等)」。5日午後からツイッター上で、こうしたハッシュタグをつけた投稿が広がっている。東京オリンピック(五輪)・パラリンピック組織委員会の森喜朗会長の女性蔑視発言に反応したものとみられ、欧州の在日大使館が中心となって発信している。
ドイツ大使館の公式アカウントが5日午後1時、十数人の職員らが左手を挙げたポーズで並ぶ写真にハッシュタグ(#)を添えて投稿。フィンランドやスウェーデン、アイルランド、ポルトガルなどの大使館や欧州連合(EU)代表部がこれに賛同し、ツイッターのほかインスタグラムやフェイスブックなどのSNSにも次々と投稿した。
国連広報センター(東京)も同日夜、ハッシュタグを添え、「女性に敬意を」「沈黙を打ち破ろう。誰かが一線を越えたら、声を上げよう。父長制への無言の迎合は、受け入れてはいけません」などと書き込んだ。
各国大使館の投稿へのリツイートは6日昼までに、1万を超えたものもある。投稿を見た人たちから、「涙が出た」「勇気をありがとう」「黙ってのみ込むしかないと思ってた。でもこの先はもうそうじゃないんだと、会ったこともない人に言われた気がした」などの反応が広がっている。(伊木緑)
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル