1984年に京都で結成され、既成のジャンルを横断する表現を追求してきたメディア・アーティスト集団「ダムタイプ」が3月、18年ぶりの新作パフォーマンス「2020」をロームシアター京都(京都市左京区)で上演する。東京で回顧展も開催中で、「今」を照射し、時代の先を見すえてきた創作の軌跡を体感できる機会となっている。
1月上旬、ロームシアター京都で、新作の通し稽古が行われていた。舞台中央の四角い穴の縁で踊るパフォーマーの身体は、投影される映像と共鳴し、ライトが激しく明滅。ダンス、照明、音楽など異なる分野の表現者約20人で、一つの作品を作りあげていく。
京都市立芸術大の学生を中心に結成されたダムタイプはリーダーのいない集団創作が特徴。普段は個々に活動するメンバーが企画ごとに集まり、パフォーマンスや空間展示作品を発表してきた。18年ぶりとなる創作は「共同で作るとは、どういうことか。もう一度実験しながら作っているようでした」と創設メンバーの一人、高谷史郎。「アイデアを重ねて出来上がったシーンもあるし、最初のアイデアとは全然違うものになったシーンもある」。約5年前から、コンピューター・プログラミングなどで空間展示に参加する古舘健は今回の経験を通じ「過去のイメージではなく、今ここにいる人たちが『ダムタイプ』と考えるようになりました」。
タイトルは「東京のオリンピックがあるので、そのイメージが付いてしまうけれど、単なる1年。色々な意味を重ねちゃうのが面白い」と決まったと高谷。
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
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