ベストセラー「バカの壁」の著者で東大名誉教授の養老孟司さんが、奈良市の奈良春日野国際フォーラム甍(いらか)で講演し、約400人が熱心に耳を傾けた。
トヨタカローラ奈良(同市)が来年5月で創立55周年を迎えるのを記念し、奈良トヨタグループが主催したイベント「AI時代を生きるためのヒント~自然と人間のあり方~」で、「ヒトと自然」と題して講演した。
養老さんは「情報とは、時間がたっても変わらないものを指す。情報が作る環境に柔軟に対応できるのが人間だ」と指摘。「コンピューターやAI(人工知能)に左右されず、(それらの)使い方を考えることが必要」と話した。
また、福聚寺(ふくじゅうじ、福島県)の住職で作家の玄侑宗久師とのパネルディスカッションもあり、参加者らはメモを取りながら真剣に聞き入っていた。
奈良市の中神達郎さん(77)は「目まぐるしく変わる現代社会の中で、情報についてさまざまな視点からの考え方を教えてもらい、非常に役立った」と話していた。
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Source : 国内 – Yahoo!ニュース