太平洋側の高知と日本海側の富山。直線距離で500キロ近く離れた両県の方言、土佐弁と富山弁が似ていることに、富山県出身の記者が気づいたのは、京都に住んでいた大学時代だった。
「どこにおるが?」(どこにいるの?)は、富山県民なら老若男女、誰でも使う方言だ。ところが、関西弁が主流の大学で、後輩が耳慣れた「~が?」を使っているのを耳にし、驚いた。その後輩は高知県の出身だった。
あれから数年。記者は高知と同じ四国の香川県に赴任した。土佐弁と富山弁は本当に似ているのか、それはなぜなのか。その疑問を確かめるべく、四国山地を越え、高知へ向かった。
用意したのは、富山県民がよ…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル