原発の使用済み核燃料から出る高レベル放射性廃棄物を地下深くに隔離する地層処分について、原子力規制委員会は8日、最終処分場の設置に向けて10万年にわたる安全を確保するために考慮すべきこと(考慮事項)をまとめた。断層、火山、侵食、鉱物資源の4項目で、外部の専門家にも意見を聞いた。30日間の意見募集(パブリックコメント)の後、正式決定する。
最終処分場選定では、2020年11月から北海道の2町村で最初の段階の文献調査が進み、今秋にも終わる見通し。政府の方針で、次の段階の概要調査の前に規制委が考慮事項を示すことになっていた。
考慮事項では、火山について、マグマで埋設地が壊れる可能性を低くするため、第四紀(現在から約258万年前まで)に活動した火山からおおむね15キロ以内を避ける。新たな火山ができる可能性がある場所も避ける。ただ、どこで新たな火山が発生するかを評価する方法は現時点で確立されていない。
また、土地の隆起や侵食があ…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
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