「100年の約束」守り続ける庭園 高級住宅街の中、自由な散歩道に

 松に桜、池を泳ぐニシキゴイ、並ぶ盆栽、岩間から落ちる小さな滝――。

 そんな「ザ・ニッポン」の凝縮のような庭が、高級住宅街として知られる東京都港区の白金(しろかね)台にある。いかにも敷居が高そうだが、誰でも無料で散策できる。

【撮影ワンポイント】八芳園の庭園

風情あふれる「水亭」をメインの被写体に決めた。水亭、池、そして周辺の緑を画面に入れるため超広角レンズを使用。ただ広角レンズで建物のような被写体を端に配置すると不自然にゆがむため、出来るだけ水亭が写真の中心に来るようにフレーミングした。(岩下毅)

 東京を代表する結婚式場の一つに数えられる「八芳園(はっぽうえん)」。昨年5月の日米首脳会談では、敷地内の料亭が岸田文雄首相とバイデン大統領の会食場所となった。

 小さな木戸門をスタート地点とし、池を中心にぐるりと1周するのが定番の散歩コース。朝9時に訪れると、ほうきを持った社員たちがニッコリとあいさつをして迎えてくれた。

「1本たりとも」というルール

 「営業も調理場の社員もいます」と、庭園管理担当の麻生秀男さん(47)。毎朝、当番の社員が、掃き掃除、雑草取り、砂利ならしに精を出す。

 コロナ禍による営業自粛中も…

Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

Japonologie:
Leave a Comment