詐取金の受け取り役として特殊詐欺に関与したとして、警視庁は11日、東京都新宿区の無職藤代雅美容疑者(68)を詐欺の疑いで逮捕し、発表した。自身も特殊詐欺の手口で110万円をだまし取られたといい、調べに対し、「言うとおり動けばお金が返ってくる」と電話があり、その指示に従っただけ、と供述。容疑を否認しているという。
牛込署によると、逮捕容疑は昨年12月、何者かと共謀し、埼玉県内の40代女性に対し、携帯電話のショートメッセージや電話で「利用料金の支払いがない」「示談金を支払えば民事訴訟を取り下げる」などとうそを言い、2回に分けて現金計718万1千円を詐取したというもの。藤代容疑者は池袋駅周辺などで現金を受け取る役で、調べに「書類だと思っていた」と述べているという。
警視庁は同11月4日、藤代容疑者から被害届を受理し、特殊詐欺事件の被害者として事情を聞き取るなかで今回の事件を把握したという。ほかにも関与をほのめかしているといい、さらに詳しく調べる。
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル