観光に訪れるLGBTQ(性的少数者)の人たちが、安心して快適に過ごせるようにするには――。そんな課題に挑むのが、自身がゲイでもある大阪観光局LGBTQアドバイザーの小泉伸太郎さん(53)だ。世界中から2820万人の来場を見込む大阪・関西万博まで3年。多様性の輪を広げようと奮闘する。
――どんな活動をしていますか。
「LGBTQへの理解を広める会社を経営しています。LGBTQの客を積極的に受け入れようとしている大阪観光局による、観光業者向けの研修でも講師を務めています。大阪観光局の取り組みは、全国の観光振興に取り組む組織のなかでも先進的。2024年にあるIGLTA(国際LGBTQ+旅行協会)の総会の誘致もめざしています」
「世界を旅する海外旅行客のうち1割がゲイやレズビアンで、市場規模は年20兆円と言われています。1回の旅行での消費額が大きく、旅先が気に入ればリピーターになる確率が高い傾向もあります。そうした人たちに選ばれる観光地になれば、地域経済にも大きく貢献します」
――観光業者向けのセミナーではどんなことを伝えますか。
「まずは、お客さまのなかに…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
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