「35年でこれほど凄惨な現場初めて」救助の消防職員 京アニ初公判

 2019年7月、京都アニメーションの第1スタジオ(京都市伏見区)が放火され36人が亡くなった事件で、裁判員裁判が5日、京都地裁で始まった。検察側が証拠調べで、亡くなった被害者の名前を法廷で読み上げた。36人中17人が実名で、匿名とされた19人は資料上の番号で呼ばれた。

 検察側は亡くなった人の年齢や死因、負傷者34人(全員が匿名)の負傷程度などを読み上げた。

 また、事件当時、救助に当たった京都市消防局職員の調書を読み上げ、「35年間、消防士をしていて、これほど凄惨(せいさん)な現場は初めてだった」とする証言を取り上げた。

 その後、重傷を負った従業員の調書を読み上げた。この従業員はアニメ制作者のメンタルケアなどを担当するマネジャーだったが、事件から約2カ月間も意識が戻らず、20回を超える手術を受けたという。

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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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