東京電力福島第一原発事故で被害を受けた住民らが、国と東電に損害賠償を求めた4件の集団訴訟で、最高裁の小法廷(菅野博之裁判長)は17日に判決を言い渡す。東電の賠償責任は確定しており、争点は国の責任の有無。高裁段階では国の責任について判断が割れており、最高裁がどのような統一判断を示すかが注目される。
原発事故で人生一変 19歳の弟は自ら命を絶った
「全ての被害者の塗炭の苦しみに正面から向き合って」
福島県いわき市から前橋市に自主避難した「群馬訴訟」原告の丹治杉江さん(65)は、4月の最高裁弁論で訴えた。自身の苦労を述べるだけでなく、経済的に余裕がなく裁判に足を運べない原告、差別を恐れて実名で発信できない原告や家族らの窮状を代弁した。
同じくいわき市から避難した…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル