特殊詐欺を未然に防いだとして、宮城県警大河原署はセブンイレブン村田中央店(同県村田町)の店員に感謝状を贈った。「6億円が当たった」とするメールにだまされ、電子マネーを買おうとする高齢者を丁寧に説得し、通報につなげた。
事件が起きたのは、3月22日午後。高齢の女性が来店し、店員の石井琴音さんに「電子マネーの買い方がわからないので、教えてほしい」と尋ねてきた。
電子マネーを買うには、店内にある機器を操作する必要がある。購入希望額は、「千円」だという。石井さんは「何に使われますか」と問い返した。
女性の答えは「友達に頼まれた」「友達の子どもに頼まれた」など、ころころ変わった。やりとりの中で、「メールが届いた」と言ったのが気になった。スマートフォンの画面を見せてもらうと、メールには、こんな趣旨のことが書かれていた。
「6億2400万円が当たりました。受け取るには電子マネーが必要です。いますぐコンビニで電子マネーを購入してください」
ただちに「詐欺なので、絶対支払わないで下さい」と伝えると、女性はようやく購入をあきらめた。やりとりを始めてから、10分ほどが経っていた。
同店は、もともと高齢者の利用が多い。昨年10月から働き始めた石井さんは、普段から電子マネーを買おうとする高齢者を気にかけるようにしていた。
4月20日に感謝状を受け取…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
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