甲斐俊作
京都府城陽市消防本部は2日、同市寺田塚本の日本郵便京都郵便局の高石光博・第2普通郵便部長(53)と、警備員の嶋路勤さん(68)に救命活動の功績で感謝状を贈った。
同本部などによると、4月4日午前11時過ぎ、京都郵便局4階で設備のメンテナンス作業をしていた40代の男性が胸を押さえて倒れ、心肺停止状態になった。報告を受けた高石部長は119番通報し、消防の指示を受けて心臓マッサージを実施。1階から駆けつけた嶋路さんが、自動体外式除細動器(AED)も使って救命活動を続けた。
通報から約10分で救急隊が到着。男性は病院到着後に心拍が再開し、会話や歩行もできるまで回復し、5月末に退院したという。
嶋路さんは高校卒業後、京都市消防局で42年間勤務し、城陽市消防本部にも5年間勤めた元消防士。AEDは何度も研修で扱ったが「人の命をAEDで助けたのは初めて。感謝されて感激している」と話す。高石部長も若いころに潜水資格を取得する際に心臓マッサージの実習を受けた経験がいきたという。
城陽市消防本部の南郷孝之消防長は「2人の初動の対応で人命が救えた。嶋路さんの功績には後輩として誇りに思う」と話した。(甲斐俊作)
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
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