高井里佳子
2日未明に発生した携帯電話大手のKDDIの通信障害は同日夜になっても復旧のめどが立たず、利用者に戸惑いが広がっている。
JR大阪駅前の商業ビルに入る「auショップ」では、「スマホがつながらない」などと訴える利用者が次々に相談に訪れた。
大阪市北区の女性会社員(29)は「朝から(スマホの)電波が立っていなくて、不思議に思っていた」。そのまま仕事に行ったが、その後もLINEなどの通信速度が「遅い」と感じていたという。
電話料金を払っていないと勘違いされたのか、などと思って午後7時半ごろに店を訪れたところ、「通信障害が発生しています」と告げられ、事態を把握した。「早く復旧してほしい。1日も障害が続くのは長い」と話した。
閉店間際に店に駆け込んだ兵庫県西宮市の女性(82)は、知人に「何度かけてもつながらなかった」と言われ、通信障害に気づいた。自宅に固定電話はなく、公衆電話は最寄り駅にしかない。「連絡をとれないのは困る」
店の近くにいた奈良県の男性会社員(29)は、待ち合わせの約束をしていた女性の友人と連絡がとれずに困っていた。
女性とは前日夜に約束をしていたが、2日午後になって「きょう携帯がつながらない」と公衆電話から連絡が入った。20分ほど女性を捜し、無事に会えたが、「しょうがないとあきらめかけていました」と話した。(高井里佳子)
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
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