刑事事件の早期解決をめざし、殺人事件の遺族の集まり「宙(そら)の会」が5日、東京都千代田区で記者会見を開き、DNA型を可能な範囲で捜査に活用できる体制を整備する重要性を訴えた。今後、国家公安委員会に法制化を求める要望書を出すという。
客観証拠が重視される現在の事件捜査で、特に有効なのが個人識別の精度が高いDNA型だ。ただ、日本にはDNA捜査について定めた法律はなく、採取やデータベースへの登録・抹消などの手続きは国家公安委員会規則や警察庁通達により運用されている。こうした現状に不安を感じ、任意採取に協力しない人も多い。同会は、法制化で現状を改善できるとの考えだ。
同会会長は、葛飾区で199…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル