警察庁の露木康浩長官は20日の定例記者会見で、今年上半期(1~6月)の刑法犯認知件数が21年ぶりに前年同期より増えたことに関し、「統計的な指標の動向以上に、体感治安の悪化が懸念される状況ではないか」と述べた。
露木長官は、殺人や性犯罪といった重要犯罪の認知件数が新型コロナ感染拡大前を上回ったことを指摘。「SNS上で実行犯を募集する手口が、特殊詐欺だけでなく強盗や窃盗に拡大している」と話した。
和歌山市で岸田文雄首相のそばに爆発物が投げ込まれた事件や、長野県中野市で警察官ら4人が殺害された事件を挙げた上で、体感治安に触れ、「犯罪情勢を的確にふまえ、国民の不安を解消するための諸対策を進めていく」と語った。(編集委員・吉田伸八)
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
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