参院選の投票日にあたる21日、2020年東京五輪に向けた自転車ロードレースのテスト大会が東京、神奈川、山梨、静岡の1都3県で開催される。当日は投票所周辺でも交通規制が敷かれるため、県内コースの大半を占める相模原市でも支障が出ないか懸念されている。市選挙管理委員会は規制時間を避けて投票するよう呼び掛けている。
コースは全長179キロ。武蔵野の森公園(東京都府中市など)を出発し、都内8市、神奈川県北部、山梨県山中湖村などを経て富士スピードウェイ(静岡県小山町)でゴールする。
県内コース約30キロは相模原市緑区が大半を占め、コースにあたる国道413号(道志みち)などと、その周辺道路が午前11時50分から規制される。
車両だけでなく、歩行者の通行も一部で禁止。車列が来る15分前までは市内コースの14カ所で、徒歩での横断が可能だが、その後はできなくなる。規制時間は地域ごとに異なるが、2~4時間程度という。
同区では投票所への道路が寸断される地域があるため、区選挙管理委員会は、有権者に送る投票所入場整理券に規制内容を知らせる案内を同封。投票日の前日と当日にも、防災無線を使ってレースや交通規制内容を案内する。
中でも、同区西南部の道志みちは交通の大動脈となっており、迂回路も少ないことから、区選管は投票日前日にスピーカーのついた広報車を重点的に走らせて周知する予定だ。
同区青野原の道志みち沿いに住む山口忠さん(68)は、最寄りの投票所まで車で5分ほどだが、徒歩だと40分はかかる。山口さんは「レース前の午前中には投票を済ませたい」と話している。
神奈川新聞社
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