【そもそも解説】使用済み核燃料の中間貯蔵施設って何?なぜ必要?

 中国電力の提案に応じて山口県上関町が調査の受け入れを表明した「中間貯蔵施設」。どういう施設で、どうやって原発使用済み核燃料を保管するのでしょうか。

 Q 使用済み核燃料の「中間貯蔵施設」とは。

 A 核燃料を再処理する前に、一時的に貯蔵する施設のこと。すでに東京電力日本原子力発電の共同出資会社が青森県むつ市に「リサイクル燃料備蓄センター」をつくっていて、今年度中の使用開始をめざしている。

 Q どうやって保管する。

 A コンクリート製の建屋の中で金属製の専用の容器(キャスク)に入れて保管する乾式貯蔵という方法だ。むつ市の施設で使うキャスクは筒状で高さ5・4メートル、直径2・5メートル。一つのキャスクに10トンの使用済み核燃料が入る。

 使い終えたばかりの核燃料は高熱で放射線量も高いため、原発内のプールの水の中で保管する(湿式貯蔵)。中間貯蔵施設で保管するのは、湿式で冷やした後の使用済み核燃料。キャスクに入れて施設に輸送し、保管する。

 Q 乾式の利点は。

 A より冷えた使用済み核燃…

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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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