【そもそも解説】全国のクマ被害、過去最悪ペース どうして人里に?

 北海道ではヒグマ、本州では東北地方を中心にツキノワグマの人里への出没が増えている。全国の人的被害は過去最悪のペースを更新しているが、その背景にあるのは。

Q 全国的なクマの被害状況(ひがいじょうきょう)は。

 A 今年7月までの人的被害は54件で、記録がある2007年度以降で過去最悪のペースになっている。これまで最多だった10年度は7月までに37件、通年で145件だったが、この年を上回る件数だ。被害は北海道以外では東北が中心で、山菜採り中に襲(おそ)われるケースが目立つ。

Q 秋以降も各地で被害が懸念(けねん)されるのか。

 A 今秋は東北地方でドングリの凶作(きょうさく)が予想され、腹をすかせたクマの出没(しゅつぼつ)が増えるおそれがある。環境省(かんきょうしょう)は山に入る際はクマよけの鈴(すず)を付け、出合い頭に攻撃(こうげき)されないよう、見通しの悪い場所では注意を払うなどの対策を呼びかけている。

■Q ここまで被害が広がって…

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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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