【そもそも解説】北陸新幹線、大阪への延伸はいつ? 費用対効果は?

【鷹の爪動画】北陸新幹線、どこまで延伸されるの=(C)DLE/朝日新聞社

 北陸新幹線の金沢(かなざわ)―敦賀(つるが)(福井県)間が2024年春に開業する予定で、9月に初めての走行試験が行われます。将来的には、敦賀から新大阪まで延ばす構想です。ただ、この延伸(えんしん)計画には反対意見が多く、国による事業認可の見通しも立っていません。

 Q 北陸新幹線って何?

 A 法律に基づき整備計画が定められている整備新幹線の5路線の一つだ。他に、北海道(青森―札幌)、東北(盛岡―青森)、九州(福岡―鹿児島、福岡―長崎)がある。東京を起点に、15年に金沢まで開業した。来春に敦賀まで延伸する。

 Q それをさらに新大阪まで延ばすの?

 A そうだ。敦賀から新大阪まで、福井県小浜(おばま)市付近、京都駅京都府京田辺市付近を通る約143キロの「小浜京都ルート」で計画されている。8割がトンネル区間の予定で、想定工期は15年だ。特急で1時間42分かかる福井―新大阪間は55分、金沢―新大阪間は今の半分の1時間20分で移動できるようになる。

 Q なぜそのルートに?

 A 当初は建設費が安い滋賀県の米原を通るルートなども候補だった。ただ、移動時間の早さや利便性なども考慮し、最終的に、17年3月に与党(よとう)の整備新幹線建設推進プロジェクトチーム(PT)が最終決定した。16年の試算では、概算(がいさん)建設費は約2兆1千億円となっている。

 Q それだけのお金に見合う効果はあるの?

 A ビジネス、観光、進学な…

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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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