【そもそも解説】国の犯罪被害給付、地下鉄サリン事件など経て改善

 犯罪被害者や遺族に支払われる国の給付金について見直し議論が進んでいます。給付制度の仕組みや被害者支援の現状を解説します。

 Q 国の犯罪被害(ひがい)給付制度はいつから始まった?

 A 大きなきっかけとなったのが、東京・丸の内で1974年に起きた三菱重工(みつびしじゅうこう)ビル爆破(ばくは)事件だ。過激派の爆弾(ばくだん)で8人が死亡し、380人がけがをした。労災保険をめぐり、同じ事件の被害者でも支払(しはら)われる金額に大きな差が出たため、政府による手当ての必要性が議論された。国が被害者や遺族へ給付金を支払う「犯罪被害者等給付金支給法」が80年にできた。その後も多くの被害者が出た95年の地下鉄サリン事件などを受け、制度は順次改善された。

 Q どんな人が対象?…

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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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