名古屋で、2019年初めての「真夏日」(最高気温30℃以上)が予想される5月中旬を迎え、暑い日はもちろん、梅雨でも欠かせないのが “熱中症対策” です。
体が慣れず!?4月下旬からの熱中症による救急搬送は全国で1300人超
5月22日(水)、名古屋では27.3℃まで上がり、2日連続で最高気温が25℃以上の「夏日」となりました。街には、半袖シャツや日傘などで暑さをしのぐ人たちの姿も目立ちました。
名古屋市内で「夏日」となったのは、22日(水)で5月に入り計13日目。月の6割近くが「夏日」ということになります。
総務省消防庁によると、4月29日~5月19日の21日間で、熱中症による救急搬送は全国で1301人。このうち、東海3県で111人が運ばれています。
こうした集計は10年前は7月からでしたが、年々早まり、2019年は4月下旬から始まりました。
愛知県一宮市にある「一宮西病院」の内科統括部長、森 昭裕医師は暑さが本格化する前のこの時期こそ、注意が必要だと指摘します。
「5月は、急激に気温が上がるなどした時に、体がついていけないということがある。体温調節機能が十分に働かずに熱中症になる可能性がある」(一宮西病院 森 昭裕医師)
「対策し過ぎることはない」“ミスト” 設置の小学校も!
運動会シーズンとなる5月、練習が続く愛知県岡崎市の北野小学校では、児童たちに「涼」を提供する装置が登場しました。
10連休となったゴールデンウィーク明けに設置されたのは、ミストシャワーでした。
学校の職員が、テントの骨組みを利用して手作りしたということです。
「今年は特に暑くなるのが早いと思う。熱中症になってからでは遅いので、そうなる前の対策はやり過ぎても、やり過ぎということはない」(岡崎市立北野小学校 都築和夫校長)
熱中症に「気付かない」ことも? “湿度” にも要注意
それほど気温が上がらない日も残る5月には、熱中症の症状に自分自身で気付きにくいこともあると、医師は指摘します。
「5月は、夏ほど気温が高い状態が長く続くわけではないので、熱中症の初期症状が出ていたとしても、実は熱中症だということに本人も周りも気付かないことが多い」(一宮西病院 森 昭裕医師)
気温がそこまで高くない日や、梅雨などで雨が降った時でも、「湿度」が高ければ、熱中症になりやすく、例えば、キッチンで料理や湯沸かしなどに火を使うと、熱や蒸気で “高温多湿” 状態になりやすいということです。
湿度が高いと汗が蒸発しにくくなり、体温が下がりにくいため、熱中症になりやすくなると森医師は指摘します。
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Source : 国内 – Yahoo!ニュース
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