新型コロナウイルスの影響で中止が続いていた東京の夏の風物詩「隅田川花火大会」が29日、4年ぶりに開催されました。毎回90万人以上の観客が集まりますが、2020年以降は開催が見送られていました。
東京の老舗花火製造会社「丸玉屋小勝(おがつ)煙火店」の山梨工場では、大会に向け花火玉の製造を進めてきました。工場長の広瀬弘幸さんは「花火を作れなかった3年の悔しさを込めて打ち上げたい」と話していました。
花火師の仕事は、地道な作業です。薬品を混ぜ合わせた火薬を回転釜で何日もかけて太らせて、花火が輝く元になる「星」を作る。できあがった星を、おわんのような花火玉の半球の内側に沿って並べる。真ん中に破裂させる火薬を詰め、半球どうしを合わせて花火玉にします。
隅田川花火大会の前身である「両国の川開き」は、江戸時代にあった大飢饉(ききん)と疫病による犠牲者の慰霊と悪疫退散を祈って開かれたと言われます。
花火作りと大会の様子を写真で伝えます。
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル