【動画】航空機の機体に防除雪氷液を散布する作業が公開された=松本英仁撮影
本格的な冬を前に日本航空千歳空港支店は11日、出発前の航空機の機体に付いた霜や氷を特殊な液体で取り除く作業を報道関係者に公開した。翼などに雪や氷があると十分な揚力が得られない恐れがあり、冬の安全航行に不可欠な作業だ。小雪が舞う中、高所から散布できる作業車を使った作業が公開された。
作業車から伸びるノズルから出る圧縮空気で翼や機体の雪や霜を吹き飛ばした後、2種類の「防除雪氷液」が噴霧された。今季は10月22日と24日に除雪用液が使われたが、この日はさらに機体への着氷を防ぐ液体を今季初めて噴霧した。
液体の主成分は食品添加物などに使われるアルコール系のプロピレングリコール。海外での使用例にならい、同空港など国内の主要5空港の作業では、今季から食紅でオレンジ色と緑色に着色した液体を使う。作業者が散布した範囲を確認でき、作業の効率化を図る目的だが、遠目では色の違いはあまり目立たない。
機体の大きさにもよるが、1機10~40分ほど時間がかかる。同支店では今季、作業車10台体制で臨む。(松本英仁)
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
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