あす30日(月)は満月となり、夜早い時間には、月が地球の半影に隠れうっすらと影ができる「半影月食」が起こります。太平洋側を中心によく晴れて、観測日和となりそうです。 あす30日(月)は「半影月食」が起こります。 半影月食とは、月が地球の半影という薄い影だけに入った状態で、今回もうっすらと月が欠けます。通常、月食と言っているのは、地球によって太陽光がほぼさえぎられた本影で隠れた本影食の状態をいいます。
半影月食の時間は全国同じで、食のはじまりは午後4時30分とまだ明るい所や月が出ていない所が多いですが、最大となる午後6時43分頃にはしっかりと日が暮れ、午後8時56分に終わります。 最大時は、東の空で、東京は25°くらいの高さになります。目の高さにげんこつを作って、一つ分が10°なので、ベランダなど室内からでも観測しやすい高さです。(仙台27°、名古屋23°、大阪22°、広島19°、福岡17°、那覇13°) 半影は薄い影なので、肉眼では月が欠けているかどうか、はっきりとはわかりません。望遠鏡や双眼鏡を使ったり、カメラでは、月の模様がわかる程度にズームできると、月の左上がぼんやりと薄くなる変化を捉えることができそうです。 あすは太平洋側を中心によく晴れるので、観測に適しているでしょう。北陸から北の日本海側は曇りで、雨や雪が降る所が多いため、観測は難しそうです。 なお、11月の満月はフロストムーンと呼ばれ、霜の月という意味です。冷え込みが強まりますので、観測する場合も十分に防寒対策なさって下さい。 (気象予報士・長谷部愛)
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