ウェザーマップ
記録的な暖冬になりそうなこの冬ですが、最北の地には冬の使者”流氷”が着々と近づいています。
東京では1月4日に初雪を観測しましたが、東海や西日本ではまだ多くのところで初雪が降っていません。
本来であれば、西日本でも12月中には初雪を迎えるところがほとんどです。
この冬は初雪が平年より大幅に遅れています。
中でも名古屋では、最も遅い初雪の記録を119年ぶりに更新し、そのほか広島、岡山、京都、奈良、岐阜の5地点で遅い記録を更新中となっています。
日本列島への寒気の南下が弱く、各地で冬らしくない状況が続いていますが、冬の使者”流氷”の南下は順調です。
気象衛星の氷や雪を強調した画像でその様子を確認できます。
北海道の北に広がる青い塊が流氷で、特にこの10日間は足早に南下し、現在、最南端は知床岬の北西およそ20キロメートルのところにあります。
日本列島にはなかなか寒気が南下しませんが、流氷の生まれ故郷のアムール川流域やオホーツク海北部はたびたび強い寒気が通過していて、海氷の大きさも平年並みに成長しています。
今年の流氷は、暖冬の影響にも負けず、着々と南下・拡大していて、今後さらに南下を続ける予想。今月中には例年同様、オホーツク海沿岸の地域に姿を現しそうです。
(気象予報士・吉野元子)
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Source : 国内 – Yahoo!ニュース