関西医科大学附属病院・宮下修行医師が解説
●相次ぐ「集団感染」の疑い…大丈夫?
●新型コロナウイルスに2つの型が存在?
●「緊急事態宣言」どんな時に出るの?
【疑問】大阪の2つのライブハウスで集団感染の疑いが…大丈夫なんでしょうか?
【関西医科大学付属病院 宮下修行 医師】
ライブハウスも含め、患者の数がどのくらい出てくるかが重要になります。新しいライブハウスでも症状がある方は、ぜひ名乗り出てきていただきたいです。
今、言われている「市中感染型」というものは存在するであろうということが分かっているので、どこから感染したか、「紐づけ」することが大事です。その上で、小集団が集まるところはあまり好ましくないと思います。
感染が確認されている方のうち3人は感染源が不明ですが、おそらくこれは『氷山の一角』だろうと思います。その下にはおそらく発熱などしていない「無自覚の感染者」がいるであろうというのが私の見解です。
(ライブハウスで集団感染された方は、全員が軽症<大阪府が発表した感染者>)
【宮下医師】
インフルエンザにしても新型コロナウイルスにしても、重症化するのは高齢者や基礎疾患を持たれている方になります。そのため、ライブに参加した方々はデータ通り、30代~60代なので軽症程度ですんでいると思われます。
【疑問】新型コロナウイルスに2つの型が存在する?
【関西医科大学付属病院 宮下修行 医師】
これは暫定的な研究結果であるということ、また、動物実験がされていないので、本当にL亜型が猛毒株で、S亜型が弱毒株であるかどうか、今の段階では正式には言えません。
亜型とはインフルエンザで例えれば、『H1N1型』(A型インフルエンザウイルス)と、H3N2型(A型インフルエンザウイルス)=香港型、もうひとつはB型。
この差は何があるかというと、H3N2型というのは『高齢者の方に重篤化する』、H1N1型は『パンデミックの際には若年者にも重篤化する特徴がある』なのですが、治療方法は変わりません。
新型コロナウイルスについて、今後もしも、治療方法が変わるのであれば、大きな意味が出てくると思います。
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Source : 国内 – Yahoo!ニュース