川崎市川崎区の東扇島沖の東京湾で沈没した貨物船からの燃料用重油の流出が続いている。横須賀市や千葉県富津市の沿岸で確認され、漂着範囲が拡大している。
第3管区海上保安本部(横浜)によると、貨物船は台風19号の影響で12日夜に沈没。油の積載量は61トンで、沈没位置から南南西方向に長さ約3キロ、幅約40メートルの範囲で油膜が広がっている。横須賀市内では米軍横須賀基地や走水観音崎遊歩道、うみかぜ公園、ヴェルニー公園で油の漂着を確認した。
県水産課によると、ノリ養殖の従事者は台風通過後、種付けをしたノリ網を沖合の養殖施設に張る予定だったが、作業を行えない状態が続いている。県の担当者は「現段階で漁業に被害があったという情報は入っていない。油の流出が長引くと養殖への影響が出かねない」として地元の漁協とともに影響を注視している。
沈没位置付近では巡視船艇や国土交通省関東地方整備局の「べいくりん」が吸着マットなどで油の回収を行っており、18日からは同省九州地方整備局の「海翔丸」が加わるという。
貨物船は外国籍の12人が乗り組んでおり、このうち7人が死亡、依然1人が行方不明になっている。
神奈川新聞社
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Source : 国内 – Yahoo!ニュース
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