「面白半分でやってしまうのでは……」
事件をきっかけに、子どもにスマホを持たせている親の間では、SNSで子どもが事件に巻き込まれるリスクをめぐる話題で持ちきりだ。
「Twitterで赤の他人とつながるようなことも面白半分でやってしまう気がする。簡単に他者とつながれることが怖い」
小学3年生の娘(9)に携帯電話を持たせている、都内在住の会社員女性(42)は不安がった。
「スマホやSNSに特化したルールは特に設けていない。丁寧に伝える積み重ねしかない気がします」
中学生の娘(15)にスマホを持たせている40代の女性も、今回の事件を受けて、どのようにスマホを使わせていいのか頭を悩ませていた。
高校生で増えるSNS被害
警察庁少年課の調査「平成30年におけるSNSに起因する被害児童の現状」によると、SNSが原因で事件に巻き込まれた18歳未満の男女は、2018年は1811人、そのうち小学生は55人だった。調査によると、被害数は前年と横ばいだが、高校生で増加が続いている。
SNS別でみるとTwitterが718人と最多で、 ひま部が214人、 LINEが80人だった。Twitterが4割を占めており、Twitterに起因する被害が多いことが分かる。
Twitter「13歳未満は利用禁止」
そもそも、Twitterは13歳未満のサービス利用を禁止しており、今回の事件で被害にあった女児はサービスを使えないはずだった。しかし、Twitterのアカウントは、生年月日の入力を偽れば、簡単に作成できてしまうのが実情だ。
Business Insider Japanは、Twitter Japanに対して、13歳未満の利用を規制するために、携帯電話会社と連携するなど対策を行う考えはあるかどうかや、再発防止策についてどのように考えているか、また、今回の事件の発端となった「家出少女」や「泊めてください」などの投稿については対応しているかについて質問した。
Twitterからの返信には、13歳未満の利用についてどう対策をとるのか、具体的な対応については回答がなかった。
「Twitterプライバシーポリシーに記載しているように、Twitterのサービスはお子様を対象とはしておらず、13歳未満のお子様によるTwitterのサービスの利用は禁止されています。Twitterは執行機関および捜査機関向けの専用連絡窓口を常設しており、適用のある法律に従い法的手続きに対応しています」(Twitter Japanからの回答)
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Source : 国内 – Yahoo!ニュース