新型コロナウイルスの感染拡大で、品薄状態が続くマスクの高額転売問題。株式会社メルカリは2月4日、サイト上で高額で出品されているマスクについて、適切な範囲で出品や購入をするよう公式サイトで呼びかけた。
メルカリは、マスクについて「禁止出品物には該当しません」としている。
メルカリ「社会通念上適切な範囲での出品・購入」を呼びかけ
メルカリは公式サイトで「マスクの取引に関するご協力のお願い」と題して、利用者に理解を求める呼びかけを行った。
呼びかけでは、「マスクは禁止出品物には該当しませんが、利用者の皆さまにおかれましては、社会通念上適切な範囲での出品・購入にご協力をお願いいたします」とした上で、「お客様のお取引の状況によっては、事務局から入手経路を確認させていただく場合や、商品の削除・利用制限等を行わせていただく場合もございます」とお断りが記載されている。
マスクをめぐっては、新型コロナウイルスの影響で、ドラッグストアやスーパーなどで全国的な品薄状態となっており、メルカリなどのフリマアプリやネットショッピングサイトなどで高額出品されるケースが相次いで散見されていた。
ハフポスト日本版が確認したところ、例えば、通常は1000円前後で販売されている商品がメルカリでは7500円前後で出品されていた。
これについてネット上には、「本当に必要な人が買えない」などと批判の声があがっていた。
高額出品が横行しているのに、なぜマスクは出品禁止にならない?
メリカリでは、これまでにも悪質な高額出品が話題になってきた。
なぜマスクの出品禁止に踏み切らなかったのか。
「社会通念上適切な範囲での出品・購入」とはどのような基準なのか。
メルカリの広報担当者に取材した。
マスクを出品禁止にしなかったことについて、メルカリ側は「多様な利用者がいる中において、なにをもって『適切な量』とするのか、アカウントの情報だけでは判断しかねるという点があるため」と回答。
「適切な範囲での出品・購入」とは、いわゆる”まとめ買い”や”買い占め”を控えることを意味するのかと聞いたところ、「例えば、”まとめ買い”については、お客様の家族の人数が違えば希望する購入量もそれぞれ異なります。その判断をし兼ねるケースもあり、出品禁止には現状しておりません」とコメントした。
一方で、「出品を禁止にすべきだ」などと、出品禁止の検討を要望するような意見が会社側に寄せられたことも明かした。
これに対しメルカリ側は、「法律違反やその他トラブルに繋がるものに関しては取引自体を禁止していますが、マスクについては、これに該当しないということです」と説明。
「基本的には、個人の方が市場において自由に取引できる場を提供する」という企業の理念を念頭に置いた上で、新型コロナウイルスの感染拡大で行政側から何らかの通達があれば、「出品禁止とする物をアップデートしていく可能性もあります」と、社会情勢を考慮して判断することを示唆した。
ハフポスト日本版編集部
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Source : 国内 – Yahoo!ニュース
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