新型コロナウイルスは日本の公教育を変えるだろうかーー。
緊急事態宣言の発令を受け、都内の公立小中学校では3月2日から事実上の休校が続く。子どもたちの学ぶ機会をどう確保するかは、大きな課題となっている。
ハフポスト日本版が都内23区にオンライン授業に関するアンケート調査を行なったところ、オンライン授業を行う予定があると回答したのは港区だけだった。
アンケート調査は4月7~14日、都内23区の教育委員会を対象にメールや電話で行い、オンライン授業の導入予定や、導入にあたっての課題、休校中の学習方法などを聞いた。
千代田区、品川区、中野区を除く20区から回答があった。
7区でオンライン授業「予定なし」
オンライン授業を導入する予定が「ない」と回答したのは7区。
中央区、新宿区、台東区、墨田区、目黒区、大田区、渋谷区
導入しない理由(複数回答)で多かったのは、▽端末の用意ができない(5区)▽家庭環境に差がある(4区)▽セキュリティ上好ましくない(4区)。
「オンライン授業を行わなくても対応可能」とした区はなく、オンライン授業が必要でないから行わないのではなく、行えないという実態が浮かんだ。
自宅での端末の有無やネット環境など学習環境の不平等や、セキュリティ対策が障壁となっているようだ。
12区が導入「検討中」
オンライン授業の導入について「検討中」と回答したのは、以下の12区。
————————-
文京区、江東区、世田谷区、杉並区、豊島区、北区、荒川区、板橋区、練馬区、足立区、葛飾区、江戸川区
————————-
「導入にあたっての課題」として挙がった(複数回答)のは、▽家庭環境の差(10区)が最も多かった。
「そのほか」と回答したのは、世田谷▽杉並▽板橋▽足立▽葛飾ーーの5区。
「ネット接続の経費」や「YouTubeに(授業動画を)上げる際の著作権の問題」など、オンライン授業を導入するにあたっての具体的な悩みも挙がった。
【関連記事】
Source : 国内 – Yahoo!ニュース
Leave a Comment