横浜港運協会は23日、横浜市内で会見を開き、林文子市長が表明したカジノを含む統合型リゾート施設(IR)の山下ふ頭(同市中区)への誘致に対し、反対する姿勢を改めて示した。
藤木幸夫会長(89)は、市が山下ふ頭を対象地としたことに猛反発。「ここはわれわれ港湾人の聖地であり、博打(ばくち)場にしない」と強調し、「横浜の将来のために良かったと思われる守り方をしていきたい。(カジノのような)犯罪的なものは一切しない」と述べた。
山下ふ頭は9割が市有地で、一部は更地になったが残りは倉庫などが並び、同協会の事務所もある。IRの事業化に向けて市が立ち退きを求めた場合は「ここで私たちは寝泊まりする」と述べ、退去しない考えを示した。
ギャンブル依存症問題にも言及し、「カジノがあるところには悲しい歴史、悲しい現実がある」として「私は命を張って反対していく」と力を込めた。
市民に対して「横浜の30年、50年後はどうなのか。これは一人一人が判断してもらいたい」と訴え、横浜港の現状やカジノ、ギャンブル依存症への市民の理解を促すために協力する意向を明かした。
同協会が5月設立した、港湾運送事業者でつくる新組織「横浜港ハーバーリゾート協会(YHR)」はカジノなしの再開発は採算可能としている。両協会は6月、林市長宛に山下ふ頭へのIR誘致に反対する要望書を提出していた。
神奈川新聞社
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Source : 国内 – Yahoo!ニュース
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