【沖縄 慰霊の日】玉城デニー知事の「平和宣言」の内容は? 政府批判色は弱まり、コロナやSDGsにも言及(ハフポスト日本版)

6月23日、沖縄は「慰霊の日」を迎えた。 太平洋戦争において、旧日本軍による組織的戦闘が終わったとされる1945年6月23日から75年。 最後の激戦地になった沖縄県糸満市摩文仁の平和祈念公園では、「沖縄全戦没者追悼式」が行われた。

<平和宣言> 新型コロナや中村哲医師にも言及

「忌まわしい戦争の記憶を風化させない、再び同じ過を繰り返さない、繰り返させないため、沖縄戦で得た教訓を正しく次世代に伝え、平和を希求する『沖縄のこころ・チムグクル』を世界に発信し、共有することを呼びける」 玉城デニー知事の決意から始まった2020年の「平和宣言」。 名護市辺野古沿岸部の埋め立て計画を進める政府への抗議色を強く打ち出した前年の宣言と比べると、新型コロナウイルスや2019年12月にアフガニスタンで銃撃されて亡くなったペシャワール会の中村哲医師について言及するなど、平和や共生へのメッセージを強めた。

玉城知事は、世界中で猛威を振るっている新型コロナウイルスについて「この感染症は、病気への恐れが不安を呼び、その不安が差別や偏見を生み出し、社会を分断させるという怖さを秘めています」と言及。 「だからこそ、世界中の人々がそれぞれの立場や違いを認め合い、協力し、信頼し合うことにより、心穏やかで真に豊かな生活を送ることができるよう、国連が提唱するSDGsの推進をはじめとした人間の安全保障の実現に向け、国際社会が一体となって取り組んでいくことが今こそ重要ではないでしょうか」と呼びかけた。 また、中村医師についても「『非暴力と無私の奉仕』に共鳴し、その姿から人々が平和に生きることとは何かを学ばせていただいた」と悼んだ。 一方、新基地建設の場所である辺野古・大浦湾周辺の海の生物多様性については「私たちウチナーンチュのかけがえのない財産」と強調し、「この自然豊かな海や森を次の世代、またその次の世代に残していくために、今を生きる我々世代が未来を見据え、責任を持って考えることが重要です」と訴えた。

Source : 国内 – Yahoo!ニュース

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